2月11日(金)は、恒例の『お別れ遠足』。フレネを巣立つお友達と最後の遠足です。
楽しかった遠足・・・・、ところが!ところが!ところが!
● 新江ノ島水族館

ルンルン気分で江ノ島へ!

水族館入り口で駆け回っている小学生を制止しようとしたOBりょうすけ。
なぜかこけて、左前頭部を直に床に・・・。貧血も起こして、救急車で病院へ!
(検査の結果、異常なし・・・。良かった・・・)
付き添いのOBドラゴンは、結局、片瀬江ノ島駅と病院の往復だけ・・・。

相模湾のお魚も見たし・・・ エイも見たし・・・ タコも見たよ
イルカもクラゲも見たよ!
● 江ノ島展望塔へ
とっても天気がよく、潮風が気持ちいい!
「うーん、海の香りだ!」
橋を渡り、あの展望塔へ! 江ノ島エスカーで頂上へ! 銭洗い弁天でコインを洗う。
トンビに狙われないよう、お弁当を食べよう!

展望塔の上は、気持ちいいよ!湘南の海が一望だよ!
海は素敵だな・・・、楽しかったね!楽しかったよ!
午後2時15分発片瀬江ノ島発の電車に乗るか、1時間遅くするか・・・。ここが運命の分かれ道・・・。結局2時15分発に乗り、新宿へ・・・。ところが!ところが!ところが!
● 巨大地震、発生!

この時、フレネの子ども達は・・・。
小田急江ノ島線大和駅に電車が到着し、ドアが開く・・・。その瞬間・・・、車輌が揺れる。駅表示板が大きく揺れる。車輌の揺れは、段々大きくなり・・・、「きゃー!」、「地震だ!」横揺れが大きい!しかも時間が長い!プラットホームは、鋼鉄の屋根。車内にいたほうが安全だ。揺れが落ち着くまで、じっと我慢・・・。揺れが収まったところで、プラットホームに出て車輌の上を見る。プラットホームの屋根を支える鉄骨は、ぼくらの座席に架かっていなかったので一安心。ぼく自身、大きな地震を何度も経験している。その時は、異常なほどの縦揺れだった。今回は、横揺れだったので直下型ではないと確信した。
2時間経っても、電車は動かない・・・。これは持久戦になると思い、食料と水を駅の売店で確保し、子ども達に配る。これは、正解だった。時間が経つと売店、外のコンビニの弁当、おにぎり、サンドイッチ類は全て売り切れ・・・。唯一の誤算は、この時、携帯電話の簡易充電器を買わなかったこと・・・。深夜、バッテリーが上がり、連絡がつかなくなったが後の祭り・・・。充電器は、どこも売り切れだった。
食べて寝る。緊急時には、これが必須!それにしてもひで坊は、二人前を!
● PHSは使える!
契約件数が少なく、風前の灯のPHS。しかし、緊急時にはこれ幸いする。契約が少ないので、必然的に混まない。携帯三社の電話が全然繋がらないときでも、ウィルコムは繋がるんですねえ!ドラゴンが2台持っていて、大助かり!
助かった!偉いぞ、ウィルコム!
● ひどい対応の電鉄会社

12両編成の電車だった。近くの乗客は下車したので、車内は空いていた。
この間、何の情報もない・・・。ただ、大型地震の発生→運行の見通し立たずのアナウンスのみ・・・。
小さい子達は、横に寝かせる。
ここで突然のアナウンス・・・。「4番線停車の電車は、運行を取りやめます。隣3番線の電車にお乗換え下さい」
?????3番線の電車は6輌編成・・・。なんで少ない車輌にするのか、一切の説明は、ない。
このアナウンスで乗客は、急いで車輌を移り、小さい子どもをかかえるぼく達の座る席は、なくなった・・・。
この車輌には乗れない→こっちの車輌は、輌数が少ないので満員→かくしてホーム上の待合室に・・・。
「一体、どういうことなんだ!満員になるのはわかっているだろう!責任者を呼べ!」と、吠える木幡。
小田急大和駅の責任者N川氏、「申し訳ありません。ご理解下さい」
「そういう問題じゃないだろう!どうして車輌数が少ないほうに移動させるんだ!納得いく説明をしろ!」
「試運転に使います。ご理解下さい」
「理解できないよ!小さい子どもや老人は座れなくなるだろう!それともどこか休める場所を準備しているのか返答しろ!」
「申し訳ありません。こういう事情ですから、お察し下さい」
全く、説明になっていない。
「JRは前面運休という情報を出しているが、小田急はどうなんだ!動かないなら動かないと言ってもらった方がありがたいんだよ。その方が次のこちらの動きを想定できるだろうが!」
「申し訳ありません。ご理解下さい」
こりゃだめだ・・・。
ドラゴンは、「毛布は、あるんですか?あるんだったら貸して下さい。小さい子がいるので」
吠える木幡に丁寧にねちねちつっつくドラゴン・・・。
● 誰も事情を聴かない・・・、じっとしている人達・・・
結局、左のように毛布を借りる。しかし、たったの4枚。これしかないとのこと。
他の小学生が毛布を借りに行ったところ、「もうない」と言われたそうで、お互いさまなので1枚譲りました。たった4枚しか置いてないんだもんなあ・・・。
それにしても、ゴネ得?ゴネなきゃ、何にもやらないってか?何も対応しないのか?何の情報も出さないのか?
それにしても不思議なのは、こういう状況だからこそきちんとした情報を要求し、対応の説明を求めるべきなのに、だーれもなんにも言いやしない。不思議です・・・。
● 市長に交渉する
ここではたと思い出した!大和市市長は、大学時代、サークルの1年先輩だった大木さん。早速、大和市役所に電話を入れる。市長の友人であること、小田急の対応、ぼくらも含めて大和駅にいる乗客の状況などを説明し、休憩所などの迅速な対応を要求した。市長は、地震状況の対応で不在だったが、総務課が言うには、小田急と休憩所の件では折衝しているとのこと・・・。なななななーんと!
このことを再度、小田急の責任者N川氏に伝え、返事を問うと・・・、「大木市長のお友達なんですか。実は、そうなんです」
確定していないことは、言わないということはわかるけれど、市長の友達だとこうも対応が変るんだね。
直接の電話で対応が速くなった。市役所から係員が来て、休憩所の案内をするから早めに改札口へと言われたとドラゴン。
市長の大木さんと駅改札口でばったり!
「大木さん!」
「おお!どうしたのこんな所で!」
市長直々の指示で、大和市生涯教育センターへ行くことになりました。すでに22時近くになっています。
● 行政の仕事って・・・?
ところが用意されていたのは、いわゆる劇場型のシートなんですね・・・。唖然・・・。
小さい子ども連れはぼく達だけ・・・。
毛布を配っている係員に要求する。
「小さい子がいるので、ステージに毛布を敷いて横になりたいんですが、よろしいですか?」
「いや、それは上と相談しなければできません。そちらだけ許可すると、他の方もステージに上がって満員になりますから」
「なにを寝ぼけたこと言ってるんだ!たかがステージのことで!小さい子やお年寄りは、椅子席はつらいってことがわからないのか!」
「ですから、上と相談して・・・」
「臨機応変に対応しろ!もういい、市役所に直接交渉する!」
市役所に電話していると・・・、「すみません。ステージに上がっていいことになりましたから・・・」
椅子席の皆さんへの説明も係員に代わり、ぼくがやりました・・・。とほほ、おれの仕事かい・・・。
結局、こんな感じでステージの上で毛布に包まり眠りました。
ドラゴンは、「水や食糧は出るんですか?どうなんですか?お返事を」と、ねちねち攻撃。これもごね得か・・・、給湯室のお湯を使っていいということになりました。
それにしても、小田急にも行政にもいえることなんだけれど、こういう場合、どうして白湯の一つも出してくれないんだろう。それだけでお年寄りはほっとするし、みんな暖かい気持ちになれるのに・・・。こういう努力をしてほしいなあ・・・。
● そしてフレネは・・・
毛布をたたんで、「ありがとうございました!」
「木幡さんのいびき、すごかったよな!」
「横になったとたん、ガー!だもん」(笑)
フレネで子ども達の引渡し・・・。
「部屋の中、あんまり見たくないなあ」
「きっと、ぐちゃぐちゃだよ」
嗚呼!無情!本棚がほとんど倒壊!食器棚からは多数の食器が・・・。こりゃ、だめだ・・・。

奥から入り口付近を見る・・・。微妙なバランスで本棚が一つだけ持ちこたえている。 本棚が印刷機の上を直撃!
本棚を持ちこたえさせたのは『東西数学物語』偉い! 旧式のディスプレイがでんぐり返し!デスクトップも2回転!
こんな時嬉しいのは、差し入れの数々やボランティアのお申し出・・・。おにぎり・海苔・エナジー食品、ティッシュやカイロなどをパックに・・・。お漬物も・・・。とても美味しくいただきました。ありがとうございます!
今回は、いい経験をしました。そして、いい教訓を得ました。自分を守る者は、自分しかいないんです。
藤沢で別れたわたちゃんもバスを乗り継ぎ、深夜に帰宅。藤沢の病院から帰宅途中のりょうすけ親子は藤沢で一夜明かしたけれど、全員無事!
不幸中の幸いも幾つかあった。
※ 遠足に出かけ、室内にいなかったこと。
※ 2時15分の電車に乗って、大和で止まった事。
※ 大和市長が友人だった事。
人生にもしもはないけれど、幾つかの要因が変化していたら・・・。
整理整頓しないと、スペースは機能しません。
そんなわけで、ジャパンフレネは、早めの春休みに突入します。来週中にスペースを片付けます。
パソコンは、何とか無事でした。みなさんの所は、いかがでしたか?
早く復旧すればいいですね。お亡くなりになった方のご冥福をお祈りいたします。