北海道の北見に生まれ、18歳まで育った。寒かったなあ・・・。茶の間の金魚鉢がカチカチに凍り、氷が溶けて来ると金魚が動き始める。布団の首周りが真っ白に凍っている。ウンチも凍って山のようにせり出してくる。線路にキスした友だちの唇が凍り、向こうから機関車が走ってきて、小便をかけて救出・・・、なんて、嘘のような本当の話もあった。それでも氷点下25℃~30℃の世界。世界で一番寒いところを考える授業をした。
● どうして夏と冬があるの?
このシンプルな疑問に答えることができる大人は、そんなに多くない。今から33年前、明星学園で授業この授業をした。参考文献『地球の学校』(東京図書)は二年前の大震災で本棚が崩れ、以来、行方不明・・・。絶版なんです。
簡単に言うとこういう理屈。
地球の地軸が23.4°傾いているために公転により太陽光が多い時期と少ない時期があるんだね。
「あのね、夏だけだったら暑くて、みんな死んじゃうでしょ。だから、冬があるの」
りえすの可愛い発言に、みんな爆笑!
続いて北極や南極が寒くて、赤道付近が暑いのはなぜ?
これもシンプルな質問。
● お外で簡単な実験
フレネの前の太宗寺境内に行き、簡単な実験。
1センチ角の穴の開いた紙をサッカーボールの近くに置き、太陽光線をあてる。
赤道付近は、小さな正方形の光があたる。
しかし、北極付近に光をあてると正方形の光は拡大される。虫眼鏡で太陽光を集めると、面積が小さくなると暑くなるね。
● 想像を絶する極寒の世界
南半球では、ダントツで南極が一番寒い!ボストーク基地の-89.2℃!(1983)
しかし、北半球はと言えば、北極ではない。ロシア・サハ共和国のオイミャコンの-71.2℃!
北極圏にも入っていない極東のこの地域が、どうしてこんなに寒いのか?
これを考えるだけでも1時間の授業になる。
たまたま2月23日の朝日新聞でこの地域のことが記事になっていた。
・ 濡れタオルを振り回すとどうなるか?
・ 釣った魚は?
・ 涙は凍るか?
・ シャボン玉は凍るか?
・ 凍った果物で釘が打てるか?
・ 鍋に入れた入れた熱湯をぶちまける
と、どうなるか?
・ 子ども達の外での冬の遊びは何か?
一番以外だったのは、この地域の子ども達の冬の遊びは、スキーやスケートではありませんでした。
「スキー?スケート?ハルの遊びだよ」
さて、どうしてでしょう?
● ジャパンフレネあれこれ
under・・・、「どう読むの?」「ウンデル」(爆笑)
「ローマ字読みじゃないよ。アンダー!」
「どうして、アンダーって読むの?不思議だ・・・」
「ごうき、スペイン語の方がむいてるね。これを読んでごらん」
donde
「ドンデ」「正解!スペイン語で『どこ?』って言う意味」
「俺、大学生になったら、スペイン語やろう!」やる気満々。
しかし、その前に高校生になるんだよね。
二人で辞書引き。ゆうやが先生です。 まりあちゃんは、黙々と柔軟角形つくり・・・。