先日、あっぴー曰く、「安倍総理って、おかしいんじゃない?」
うーん、これは授業するしかないなあ、ということで、定番『森永マンナ』の授業から集団的自衛権の授業へ!
● ぞうが踏んでも壊れない―森永マンナのキャッチコピー!
明治カルケット、森永マンナ、グリコビスコ、「どれが一番売れてるかな?」
「ビスコ!」
「ビスコ以外、知らないよ」
この三種類のビスケット、そうなんだね、ビスコがNO1!3.11以来、緊急用缶入りビスコを発売し、売り上げは、飛躍的に伸びた。対して森永はパテントを他の会社に売り渡しました。
「売れないマンナのために、宣伝のためのキャッチコピーを作ってよ」
「昔、こういうのを作った子がいるよ」
ゾウが踏んでも壊れない
大爆笑!
「昔、マンナのこんなコピーがあったんだよ」

● 子どもが太れば・・・
昭和13年の朝日グラフの裏表紙。
○○○が○○○ば○○○が○○る
○の中に音を入れて、文にしてみよう!
「昭和13年ってどんな時代?」
歴史的背景を考え、時代状況にあっているコピーを!
こどもが たべれば おくにが かてる
なーるほどね!食べる→勝てるになる理由も考える。

こどもが太れば○○○が伸びる
○○○の中には?
「日本じゃない?」と、かんちゃん!おおおお~!
子どもが太れば日本が伸びる
「太れば、元気な強い兵隊になるんだよ。それで、他の国を攻めていくの」
小学生でもこのことは、わかる。
戦前の帝国書院の地図から『帝國の膨張』を見る。赤く塗られた日本の領土が伸びて行くのがよくわかる。
「子どもが太るのは、いいこと?悪いこと?」
誰にとっていいのか?誰にとって悪いのか?
文章を一つ一つ吟味していかなければ、真実はわからない。
当時の広告を見てみると、アイデンティティーがどのようにしてからめとられていったのか、よくわかる・・・。
いろいろな資料を駆使して、当時の状況を想像する。

戦時中のマッチ 体力手帳 戦時中の保健衛生啓蒙パンフ

戦争一色!男の子のおもちゃ
● そして、集団的自衛権
一昨日の騒ぎをニュースなどで知っている子が多い。閣議決定も・・・。
憲法9条における武力放棄と自衛権、そして集団的自衛権の意味を子どものけんかに例えて話す。
「けんかを仕掛けられて、どうしても仕方ないとき手を出すこともあるよね」
「友達がケンカ仕掛けられた時、どうする?ここがポイントなんだよ」
徴兵制も視座に入れた慎重な対応、そしてアイデンティティーを喪失しない強い意思が求められる。
「どうしても戦争に行かなきゃならなくなった時は、逃げるんだよ。命が一番大切」
加川良の『教訓Ⅰ』をしみじみと聴く。
命は一つ 人生は一回
だから命を すてないようにネ
あわてるとついフラフラと
御国のためなのと言われるとネ
青くなって しりごみなさい
にげなさい かくれなさい
ダメ押しは、お友達高田渡の『自衛隊に入ろう』

自衛隊じゃ 人材求めています
年齢学歴はといません
祖国のためなら どこまでも
素直な人をもとめます
自衛隊に入ろう入ろう入ろう
自衛隊に入れば この世は天国
男の中の男はみんな
自衛隊に入って花と散る
「木幡さん、すごいよすごい!この歌、パロディーなんでしょ!この歌歌ってる人、すごい!」
子どもの目は、節穴じゃありません・・・。