● 『人にはどれだけの土地がいるか』
トルストイの作品を紙芝居にして、読書ゲーム!
昔、ロシアに貧しい小作農パホームという男が住んでいた。自分の土地が欲しくてたまらない。あちこち借りまくって地主から土地を買う。商人の言葉に心動かされ、ボルガの向こうにさらに広大な土地を・・・。
パシキールという土地は同じ値段で10倍もの土地が買えると聞いたパホームは、パシキールの長老に会い、次の条件で土地を譲ってもらうことにした。
※ 日の出にスタート地点から歩き、日没まで囲いきった土地をもらえる。
欲張ったパホームは、息も絶え絶えになって、戻ってくるがついに力尽き、死んでしまう。全ては、悪魔のそそのかしだった。パホームの召使いは、2メートル四方の穴を掘り、パホームを埋葬した。
「人は最後にこれだけの土地があればいいんだ」と、つぶやきながら・・・。

「主人公の名前は?」
「最初に土地を買った時、困ったことがおきました。それは?」
「ボルガの向こうに行って、最初の何倍の土地を買ったかな?」
「パホームの家族は?」
こういう質問を矢継ぎ早に出し、答えてもらう。
「この紙芝居には、悪魔が姿を変えて出てくる場面があったよね?何場面あったかな?」
「え~!」
これは、正解なし・・・。
「このお話の教訓は?」
「安物買いの銭失い?」
「???」
「欲張っちゃだめ」
「あわてる乞食は、もらいが少ない」
いろいろ出てきます。
そしてこのお話の最後に出てくる教訓を読んでみる。
『高ぶらないように。また、たよりにならない富に望みをおかないように。むしろ、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みをおくように』(聖書)
普通のアニマシオンならここで終了。しかし、さらに追求!
「この教訓は、正しい?」
「えっ?どういうこと?」
「何が正しいか、そして価値観は時代やその時々の様子で違ってくるよね?」
-

シンキングマップ的にアトランダムに考えてみると、よくわかる。
ロシア帝国→地主→小作→反乱→革命
↓ ↓ ↓ ↑
不凍港 農奴 →解放
↓
南進
↓
極東→日露戦争→日本海大海戦
つまり、こういう構造の中では、「土地が欲しい」という願いは、不当でも欲張りでもないという解釈が成立するのでは・・・?
宗教が鎮圧剤になることも?
こんなふうに読み聞かせ→アニマシオン→他の教科への発展・・・。新しい授業は、予定調和を超えて発展していくのです。
ちゃんちゃん!
● 『りんごかもしれない』の発展
「おとう!これで授業してごらんよ!」
まあちゃんの声により、またまた絵本を使って授業♪

まずは、バナナを使う。
「これ、なあに?」
「バナナに決まってんじゃない」
「ちっちっちっちっ!ある時は、ブーメラン。またある時は、ナイフ。こうして頭に乗せるとちょんまげかもしれない」
天狗の鼻、サイの角、バンダナ、ヘビ、イルカ、ゆりかご、拳銃、すべり台、・・・。
いろんな考えが出てくるね!
こんな風に固定観念にとらわれなきゃ、いろいろな発想が出てくる。

これは、皮をむくと・・・。
ヘリコプターのプロペラ!

続いて『りんごかもしれない』の読み聞かせと、さらなる課題!
「明日、こんな感じで『みかんかもしれない』をやるからね。そして、そこから出てきたもので、次の授業をつくるからね」
さて、これまた、予定調和がない授業・・・。ぼくの頭の中では、図工に進もうと思っているけれど、何が生まれるかな?
た・の・し・み♪
今日、ぼくが黄色いシャツを着てきたわけ、わかりますよね♪これも芸(笑)。
● ジャパンフレネあれこれ
近所にメロンパン屋さんができました。
「メロンパン、食べたい人?」
「はーい!」
というわけで、みんなで試食!まだ暖かで美味しい!

1対4で将棋!「俺は初段だぜ」終了図です



口やかましく言っています。靴をきちんとそろえることができるようになりました。約1名、かかとを踏んでいるね・・・。

北国の春を聴く少年・・・。