感動した記事を授業に!― 既成のNIEを超える

● 既成のNIEを超えましょう!

『NIE(Newspaper in Education)―教育に新聞を!』
アメリカで1930年代で始まり、日本では1985年静岡県で始められた教育実践。
新聞を読み比べたり、テーマをみつけ、ディベートしたり・・・。とにかく、何か身に着けさせる、意味を持たせるなどという教育的色彩が強くなると、とたんに面白くなくなる。

新聞を使っての授業は、大昔から行ってきたが、学校という空間で教育色を出すと、途端に色あせてしまう。つまり、「ためになるほどつまらない」・・・。そういうNIEは嫌いです。
すごい!おもしろい!そう思ったことを伝えて、考えてくれれば、発展させてくれれば儲けもの。
そんな新聞の授業をいつも考えています。


● イエスノークイズからスタート!

「ものすごく感動した新聞記事があったんだ。それで授業するから、どういう記事の内容か、あててごらん」
おなじみのイエスノークイズ。

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「それは、食べ物に関係していますか?」「いいえ」
「スポーツに関係していますか?」「はい!」
「オリンピックの種目にありますか?」「いいえ」
「ボールを使いますか?」「いいえ」

こんな感じで、想像力を働かせながら、イメージアップ!
「登ったりしますか?」「はい、そういうこともあります」
「一番上の言葉に『ボ』がつきますか?
「ボ?どういうスポーツを考えているの?」「ボルダリング」


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「グラウンドで走ったりしますか?」「いいえ」
「陸上競技じゃないんだ・・・」
「さっぱりわからん・・・」
「ギブアップ?」「いや、降参しない!」と、ちいぼう。
さらに質問が続き・・・。

「なだらかなところを登ったりもしますか?」「はい」
「何となくわかってきた・・」
「りんちゃんが、ひと月に一回くらい、やっていますか?」「はい!」

「大体わかった!一番上に『と』がつきますか?」「はい!」
「二番目は。『ざ』ですか?」「はい!」
「わかった!」
「まだわからないよ・・・」
ちいぼうのために、あれこれ質問が出て・・・。

「いっせ~の~せ!登山!」
ここまでかかるのに15分・・・。


「早稲田大学の山岳部がヒマラヤ山脈の未踏峰登頂に成功したんだ」

三角形だけを使って世界地図を描き、ヒマラヤの位置を確認。

● 大陸移動説への発展

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「ヒマラヤ山脈って、今のインドが移動してできたんだよね」
知識としては、知っているみたいだ。
「じゃあ、どうやってヒマラヤ山脈ができたの?」
「ぶつかって、盛り上がったんだよ」

「そういうことを初めて言い出した人って、誰だか知っている?」

アルフレッド・ウェゲナーの大陸移動説を紹介。


アフリカ大陸の西側の凹みと、南米大陸の東側の出っ張りがうまく重なることに着目。
元々一つだった大陸が移動した?

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「えっ!地図を切っちゃうの!」
「俺、そういう人だから。必要なところだけ、本を破いたり、書き込みしたり・・・」

地図を切ってアフリカと南米をくっつけてみる。



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な~るほどと、ちいぼう、納得。







このあと、考えたこと・・・。

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← エベレストの登頂者数の予想。
何と、ノーマルルートには、固定ルートが張り巡らされ、年間数百人の登頂者が!

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世界七大陸最高峰の確認。中学生は、スマホ・タブレットを持ってきているので、簡単に確認。








● 未踏峰登頂の偉大さとは何か?

「ところで、ヒマラヤの未踏峰ってどれ位あると思う?」
これは、全く見当がつかない。
新聞記事によれば、ネパール政府が3年前に登山を解禁したのは104座。

「未踏峰に登ったことが、何でこんなに話題になるの?」
「崖があったりして、大変だから」
「登りにくい山だからかなあ」
「大変なのは、地形的なことだけなの?」
「ああ、無情報だから大変ってことか!」と、ゆうや。

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ここから、新聞を読み聞かせる。
全く先が見えない、読めない。そこを進んでいく勇気!
往復26時間、プレッシャーの中での頂上アタック。
しかも寝ないで・・・。感動した!だから、授業にした。





通常は、新聞を読んであれこれ考える。しかし、逆ルートもある。
あれこれ考え、想像してから新聞を読む。



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今回は、これが面白かった!すごいと思った!
で、すぐ、子どもたちと授業した(^^♪

ヒマラヤ「未知」の未踏峰登頂
情報のない6000m級 早大隊成功
(朝日新聞 11月8日)

授業は、まだまだ続き、可能性がある。
情報がない未踏峰にチャレンジした先達・・・。

エベレスト初登頂、ニュージーランドのヒラリー以前、1924年6月、イギリスのマロリーは頂上付近で行方不明になる。頂上に到達したかどうか今も議論になっている。そんな話もした。
子どもたちは、こういう授業が大好きだ(^^♪

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←マロニー

「ちいぼう、早稲田大学に入学し、山岳部に入りなよ。そしてヒマラヤの未踏峰に登ってよ。それまで俺は生きていられるかなあ」

「ちいぼう、宇宙飛行士になりたいんだけれどなあ・・・」




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複雑な顔をして、まじにかんがえていたちいぼうでした・・・。

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