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子どもたちの雑談から生まれた即興授業
「家でさ~、お母さんと言いあいになって、これでそろそろお終いかなあと思ったら、また、ひと言、きついことを言われてさ~。また、ケンカになっちゃうんだよ」
子どもたちが、家のことをあれこれ話している。
「そういえばさあ、こんな歌があるんだよなあ」
♪ 一言文句を言う前に ほらお袋さん ほらお袋さん ♪
「まじ!」
ということで、ここから授業を作ることにしました。
昭和記念公園で ♪
【問題】
新幹線に乗った老夫婦、自分たちの席を探したところ、そこにはすでに5歳くらいの男の子をつれた母親が座っていた。
「言っておくけどね、これ、実話だから。本当にあった話」
「マジ!?」
「あのう、ここ、私たちの席なんですけれど・・・」
「子どもが、ここの席がいいというもんですから」
「はあ?私達、指定席券を持っているんですけれど」
「でも、子どもが、ここの席がいいというもんですから」
質問① さて、この老夫婦は、どうしたでしょう?
「車掌を呼んだ」
「指定席券を買った値段より高い値段で、売りつけた」
「強制的にどかせた」
「ここじゃなくても、同じような席がありますよ」
「この親子連れ、自分たちの指定席券、持っていたの?」
「いや、持っていない」
「これって、モンペじゃん!」
「モンペってなあに?」
「モンスターペアレント!じやあ、自由席に移ってもらえばいいんだよ」
昭和記念公園で ♪
質問② 母親は、「小さい子どもがここがいいって言っているんですよ。あなたたちが我慢しなさい」など、無茶苦茶なことを言います。さて、老夫婦は、どうしたでしょう?
「さすがに、怒鳴るよな・・・」
「そんなに座りたいなら、この指定券を買いなさいと言う」
「やっぱり、車掌だよ」
質問③ 老夫婦は、車掌を呼びました。車掌は、どうしたでしょう?
「当然だよ。席を移動してくださいって言うにきまってるよ」
ここで、ソファーに寝転がり、ミハルの本を呼んでいたちいぼう、「やっぱり、車掌さんだよ!」と参加。
※ お昼ご飯の焼きそばを手づかみしていた手を洗わず本を読んでいたので、再三注意を受けていた。
「席を移動して下さいってだけじゃダメなんだよね。『お客様、指定券をお持ちですか?お持ちでないならば、私が自由席にご案内しましょう。さあ、どうぞ♪』」
ここで、しぶしぶ、自由席に移動した親子・・・。しかし、自由席は、このすったもんだの中で埋まってしまい、親子は、下車駅で捨て台詞を吐いて降りるまで、デッキに立たざるを得なかった。めでたしめでたし・・・。
昭和記念公園にて・・・。
「ところで、ちいぼうの場合は、どう?『手を洗わないで本を読むな!』って怒鳴ったら?」
「ケンカになっちゃってたよ」
「注意された時、『うん』って言ってたから、わかっていたんじゃない?」
「木幡さんが言ってくれなかったら、ぼく、キレてたよ」と、本の持ち主のミハル。
言い方、しだいなんだよね♪♪信じてあげなきゃいけないんだよね♪♪
文句言っているだけじゃダメなんだよね♪
一般的な学校では、どうかな?
「やめろ!」という命令でトラブっちゃうことが多い。
特に同年齢同質な集団の中では・・・。
ここを道徳の授業で何とかしようという教員の魂胆は、見透かされてしまう。
ここで、最初に戻ってみよう。
一言文句を言う前に♪
この歌詞で始まる歌は、クレージーキャッツが1962年に歌った『学生節』。
とにかく、歌詞が素晴らしすぎる。
『学生節』
作曲:山本直純 作詞:西島大
一言文句を言う前に
ホレ親父さん ホレ親父さん
あんたの息子を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
柳は緑花くれない
風が吹いたら ナンマイダ
あんたの知らない明日がある
ホレ明日がある ホレ明日がある
どっこいここは通せんぼ
ここには入れぬわけがある
あんたの息子を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
一言文句を言う前に
ホレおふくろさん ホレおふくろさん
あんたの娘を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
色即是空アミダくじ
色即是空アホダラ経
あんたの知らない明日もある
ホレ明日もある ホレ明日もある
どっこいここは通せんぼ
ここには入れぬわけがある
あんたの娘を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
一言文句を言う前に
ホレ先生よ ホレ先生よ
あんたの生徒を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
道徳教育今日は
おしつけ道徳 さようなら
あんたの知らない明日がある
ホレ明日がある ホレ明日がある
どっこいここは通せんぼ
ここには入れぬわけがある
あんたの生徒を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
一言文句を言う前に
ホレ恋人よ ホレ恋人よ
あんたのハートを信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
男と女はうらおもて
雨か天気か下駄に聞け
あんたの知らない明日もある
ホレ明日もある ホレ明日もある
どっこいここは通せんぼ
ここには入れぬわけがある
あんたのハートを信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
息子を信ずる、娘を信ずる、生徒を信ずる、ハートを信ずる=他者を肯定・・・。
何でもかんでも他者のせいにするだけではなく、最終的に他者を肯定することで、自己決定の意味も変わって来ることを書いている。
特に三番、
一言文句を言う前に
ホレ先生よ ホレ先生よ
あんたの生徒を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
道徳教育今日は
おしつけ道徳 さようなら
あんたの知らない明日がある
ホレ明日がある ホレ明日がある
どっこいここは通せんぼ
ここには入れぬわけがある
あんたの生徒を信じなさい
ホレ信じなさい ホレ信じなさい
1958年、道徳が特設化されたことを意識して書いているのだろう。
そして、ここには入れぬわけがあると言っているのだが、そのわけとはいったい何なのか?
ものすごく、想像力を刺激する歌だ。作詞家&作曲家&歌い手が三位一体になって醸し出すその批判精神!
子どもたちの雑談、そして、ちいぼうの行動から生まれた即興授業♪♪
だから、授業は、やめられない(^^♪
子ども達、興味深げにこの歌を聴いていました。
● 目が回る・・・
ふしぎな図形・・・。視点により立方体の底面と側面があちこちに移動し、頭がおかしくなる色塗り。
う~ん、頭が変になる!
いろいろなアレンジがあります♪
二人とも二年生です。
● ジャパンフレネあれこれ
「母の日、お母さんに何かしてあげた?」
ちいぼう「ヒマワリの花をあげたよ」
「う~・・・。何もしてあげられなかった」
体験のりゅう君は、お年玉で貯めたお金で1万数千円の指輪を買ってあげたんだって!ビックリ!
忘れていた二人 ↓
キャンプで忙しかったので、紙でゴミ箱を作って、あげました。
「お母さんにオナラをかがせた」
大爆笑!
一緒にお風呂に入り、偶然出たオナラがプレゼントなんだって。
ワロタ!
狩猟民族と稲作民族との言語の違いから、英文法へ・・・。
『シェルブールの雨傘』のさわりと最後を見せて、どんな話か想像する。
明日、水曜日、通しで観ます。
● お散歩の授業-11日(金)
平日なのに激混みの昭和記念公園。今年になって、団体が一番多い日なんだって・・・。
五分前に出発した木幡を5回の電話だけで探すゲーム。一本も電話なく、簡単に見つかる。
とにかく、激混み!カラスにおにぎりを取られてしまい・・・。
楽しかった(^^♪