俺は、感動した!トレーディングカードの話し合い

● ゲーム禁止解除の問題提起・・・

何人かの子ども達から、デユェマやポケモンカード、遊戯王などのトレーディングカード禁止を解除してほしい旨提案があり、みんなで話し合いました。

ジャパンフレネでは、トレーディングカードでのゲームやゲーム機でのゲームは、子ども達が決めた憲法により一切禁止になっています。

「何でゲームが禁止なの?」と、そら。
「そのいきさつは、後で話すから何でゲームをやりたいか言ってみなよ」

過去、二度の話し合いで、ゲーム禁止のいきさつを知っているのはユウヤとりんちゃんだけだ。

【ゲームしたい派の問題提起】

ヒロカズ:帰りに一緒にやりたいから、フレネの場所を使わせてほしい。
「だから、何でやりたいの?」
「やりたいから」

金太郎:靴の事だけ考えてカードの事、忘れていた(爆笑)。
※ クロックスやぞうり、サンダルでフレネに通うことの是非をクロックス派の金太郎は、考えていた

カズアキ:楽しさが増える。気分が高まる。

● 討論が始まりました!

「フレネのお料理の授業でお買い物に行く時、拡張カードを買ってるような人の言うことは信用できないよ」
「そもそも、カードをフレネでは出さないというルールを守られていないよ」
「えっ?カードを出しちゃいけないの?」
「カード禁止なんだから、そもそも持ってくる方がおかしいんだよ」

P1010140_R.JPG「個人カードゲームは、トランプやボードゲームと違って、一人一人がカードを買わなきゃできないでしょ。お金さえあればいいカードをたくさん買えて、勝てるゲームはダメだと思う」

りんちゃん、きつ~い一発!正論!

「りんちゃんの言うとおりだよ。そういうのを札束ナックルゲームって言うんだよ。札束で顔をひっぱたくゲームの事」
ユウヤがフォロー。

「りんちゃん、お小遣そんなにもらえないから、そういうゲームに参加できない」

「一週間カードを出さないから、それで決めるってのは?」とヒロカズ。

「一週間のお慈悲ってこと?」
金太郎の発言に大爆笑!
「出すなというのに出すんだから、信用できないよ」
「まあ、一週間我慢して、その後出すだろうなあ」

P1010141_R.JPG

「だいたいさあ、ゲームやってる時、勝とうと思ってずるしているなんて、考えられないよ」

「どうしてもやりたいって言うんだったら、基本的なカードを買ってやって、一緒にゲームするってできる?それができないんじゃ、金持っている奴が勝つゲームになるんだよ」




いろんな意見が出てきて討論している時、「ぼく、考え変えます。無理してゲームやる必要ないと思うようになったから、考え方変えます」とカズアキ。

おおおおお~!

「俺も考え変える。フレネでゲームやらなくてもいいと思う」
金太郎も意思表示。

他者の話を聴いて、考えを変えることを潔しとする。これがダイアローグの精神だ。

その他、カードをシャッフルするとか、カードを貸してあげるなどいろんな意見が出たが、りんちゃんの発言が全て・・・。

フレネでは、ゲームをしないという従来の憲法の結論に達しました。

P1010144_R.JPG

ぼくの出る幕は、全くありませんでした。
子どもたちは、よく考えています。

弱者の事を考え、カードゲームはする必要がないという考え、納得したと思います。




ユウヤもカードゲーム禁止のいきさつをキチンと語ってくれました。

「要するに、守れないんだよね。憲法を。ルールが決まっているのにカードをだしたり・・・。技術の差はカードの差でもあるわけだし、それを得るためには代価」つまりお金が必要なんだよ」

その他、木幡が元締め・ディラーになればいいとか、カードをフレネの所有物にするなど色々な意見が出ましたたが、トレーディングカードの復活は、却下されるのではなく、みんなが納得したところで終結しました。

フレネでは、トレーディングカードゲームを行わない。

P1010145_R.JPG


今回の話し合いのため、沖縄でフリースクールを経営する元スタッフ・テッシーの意見も聞いてみました。






【沖縄テッシーからのお便り】

こんばんは。 ブログを拝見して懐かしくなりました。今周りにその様なゲームをしている子がいないので特に懐かしいのかもしれません。 

フレネにいた頃、将棋や花札、トランプはいいのにカードゲームはどうしてダメなの?と言われた場面をはっきりと思い出します。

自分自身カードゲームをよく知らないから、どうして?にあまり答えられなかったような。そしてその様なカードゲームの詳しい内容はよく知らないまま今に至ってます。

 その上で、 カード自体が個人の所有なのでそれを持っていないとゲームに参加できなく、皆が集まる場所なのに参加者が制限されてしまうということはあまり良いことではないと思っていました。

たとえカードを持っていない子に貸してあげるといっても、持ち主が貸し出すカードを選んだりするので、その時点で立場がはっきりしてしまいトラブルになっていたこともあったような。 トランプなどのように同じ立場で参加できる方法が見つけられればまた違うのでしょうが、トレーディングカードの場合、ゲームをしたいという気持ちよりも自分の所有するカードを使いたいという気持ちの方が大きい印象があり、これらの気持ちに折り合いを付けるのは難しいのかなと思います。(後略)


同時に、新宿時代のフレネの会員、ゲームの王者・まっつぁんからのコメントももらいました。

彼は、フレネが終わると新宿スペースのすぐ近くにあったトレーディングカードショップ『イエローサブマリン』に駆け込み、マジックザギャザリング三昧、知らない人と対戦。また、新宿のゲーセン通いでスカウトされ、現在はゲームの作成者になっています。

【まっつあんのコメント

トレーディングカードその物が悪いわけではない。

強いカードやレアカードが無くてもどうすれば勝てるか、あれこれ考えることが重要。そういう面白さがある。ただ、今の子は、強いカード・レアカードを求め、それを中心にカードを組む傾向がある。

そのためには、カードを何とか集めなければならない。

これは、子どもに言うとかなり酷な事でもあるから、木幡さんの判断に任せますが、やはり、お金の差なんですよね。お金を持っている子は、カードを買いあさり強いカードを所有する。あるいは高額のレアカードを買い求める。それに走るとトレーディングカードゲームは、お金を持っているかどうかが重要になる。そうなると、あまり良くありません。


今回、ぼくはほとんど発言しなかった。

りんちゃんの強烈なカウンターパンチ一発で、話は収束し、トレーディングカードゲーム推進派も考え方を変えた。ある程度の納得を得たと思う。

2時間の話し合い、多数決で決めるのではなく、他者の考えに乗り換える。

そういう話し合いに、ぼくは感動した。

P1010146_R.JPG【カズアキ】

トレーディングカードを解禁するかしないかを議論したが、フルボッコされ、出る杭は打たれる。

【そら】

デュエルマスターズとか、つかえるようにするためがんばったけれど、けっきょくきんしになりました。トレーディングカードをつかえるようにしたかった。


今考えると、カードゲームする時以外はカードを出さないという掟を守れなかった子、弱いカードしか持っていなく、それをあれこれ工夫するためにカードを出していたんだなあ・・・。

トレーディングカードゲームは、残酷なゲームです・・・。

P1010147_R.JPG





HOMEへ戻る 2007年以前「おーい仲間たち」 メールアドレス

2019年6月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

月別 アーカイブ